2025年クマ撃退スプレー噴射訓練を実施しました
2025年10月4日(土)にクマ撃退スプレー噴射訓練を行いました。
近年、熊の出没が全国各地で相次いでおり、岩手県でも人身被害が発生しています。もはや「熊は山にいるもの」という認識は通用せず、現場作業に限らず熊対策は誰にとっても重要な課題となっています。そこで当社では、熊との遭遇を避けるための予防策と、万が一出くわした際の対処法を身につけることを目的に、熊対策訓練を実施しました。
当日は28名が参加し、以下の内容で訓練を行いました。


■熊対策の基本を確認
熊に出くわさないための行動や注意点を学習
■熊よけグッズの実演
ホイッスル
熊よけピストル
爆竹
熊よけホーン
それぞれの特徴や使い方を確認し、特に爆竹は効果が高いと感じられましたが、山火事への配慮も必要であることを再認識しました。


~参加者(女性測量技師)の声~
熊避けピストルは軽く、音も十分な大きさがあるため、予防策として扱いやすいと感じました。一方、爆竹は想像以上の大音量で、熊への威嚇効果が高いことを実感しましたが、火を使うため取り扱いには注意が必要だと感じました。
■熊撃退スプレーの噴射訓練
最後の手段として熊撃退スプレーの使用方法を訓練しました。熊との距離が5m前後で、切迫した状況下での使用を想定し、スプレーの取り出しから噴射までの一連の流れを実践しました。訓練では、噴射の高さや距離に個人差があり、標的に届かないケースも見られ、事前訓練の重要性を実感しました。また、風向きの変化により、離れた位置にいた参加者にスプレーがかかってしまうハプニングも発生しました。幸い大事には至りませんでしたが、風向きへの注意が必要であることを改めて認識しました。実際にスプレーを噴射してみると、想像以上に難しく、今回の訓練の意義を深く感じることができました。


~参加者(女性測量技師)の声~
熊撃退スプレーの訓練では、噴射距離の短さや風の影響など、実際に使ってみないと分からない点が多くあることを実感しました。顔に少し付着してヒリヒリしたことで、風向きへの注意の重要性も理解できました。熊避けピストルやスプレーを実際に使うことで、頭で理解していた熊対策が「自分の手でどう扱うか」という実感に変わり、万が一の際に落ち着いて対応できるよう備えたいと思います。
おわりに
クマの出没は予測が難しく、誰にとっても他人事ではありません。当社では、社員一人ひとりが安心して業務に取り組めるよう、今後も地域の状況に応じた安全対策を講じてまいります。引き続き、訓練や情報共有を通じて、社員の安全意識の向上と、万が一の事態への備えを強化してまいります。


