バードウォッチングの魅力

技術事業部 地質課 紺野健一です。

『(突然)みなさんバードウオッチングに興味ありますか?』

この質問をすると98%が『興味ある』と答えます(個人調べ)。

そんな人気(?)のバードウオッチングですが、私は7~8年くらい前からハマっていて、一番の趣味になっています。そこで今回は、『私が感じるバードウオッチングの魅力』について、お話ししたいと思います。

【魅力①】~身近な環境で楽しめる~

バードウオッチングというと、山奥に入っていったりすることを想像するかもしれませんが、近所の公園や河川敷、海辺や干拓など、少し環境が違うところに行くだけで、いろんな種類の鳥を見ることができます。わたし自身、基本的に気仙管内でバードウオッチングをしており、山を歩いたりはしないで車から見ることが多いです。車から見るほうが警戒されにくく、ゆっくり観察したり撮影したりできるのも利点です。

キビタキ(大船渡市天神山公園)
ヤマセミ(住田町世田米)

【魅力②】~季節によって見られる種類が変わる~

  鳥の中には季節的な移動をする“渡り鳥”がいます。春に渡ってくるツバメやカッコウ、冬に渡ってくるハクチョウやカモなどが代表的です。一言にハクチョウやカモと言ってもそれぞれにたくさんの種類がいるので、群れの中で違う種類を探すのも面白いです。バードウオッチングというと夏を思い浮かべるかもしれませんが、個人的には渡り鳥が多く、木の葉が落ちて見つけやすい冬が一番楽しい季節です。

夏の渡り鳥
サンコウチョウ(住田町内)
冬の渡り鳥
ハクチョウ(陸前高田市気仙川)

【魅力③】~出会いの瞬間~

 一番の魅力は、美しい鳥や恐竜のような猛禽類、希少種との出会いの瞬間です。個人的には気仙管内でイヌワシを見た時が一番感動しました。イヌワシは生態系の頂点に位置する最強の鳥の一種です。また、健全な生態系が保たれてないと生存できないので“豊かな自然の象徴”でもあります。近年では森林環境の悪化などにより餌の確保や繁殖がままならず、どんどん個体数を減らし絶滅危惧種に指定されています。
 そんなイヌワシを気仙管内で見たとき、憧れの鳥を見ることができた嬉しさとともに、自分が豊かな自然の中で生活できていることに大きな幸せを感じました。それと同時にこの豊かな自然環境を維持していかなくてはいけないとも考えさせられます。

イヌワシ幼鳥(気仙管内)
翼開長168~220cm
クマタカ(住田町内)
翼開長160~170cm
※翼開長はWikipediaより

 コロナ禍で屋外での遊びや楽しみ方を考えているご家族のみなさま、バードウオッチングは四季を通じて楽しむことができます。キャンプや登山よりも身近な場所できるので、双眼鏡と図鑑をもってお子さんと楽しんでみてはいかがでしょうか?
 きっと、たくさんの魅力的な鳥たちを見ることができて、興味が湧いてくると思います。

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